BtoBデジタルマーケティングにおける動画コンテンツの活用例

BtoBデジタルマーケティングにおける動画コンテンツの活用例

BtoBデジタルマーケティングにおいても動画コンテンツが非常に重要な役割を果たしている昨今ですが、このようなお悩みはありませんか?

  • 「BtoBでも動画コンテンツは効果的?」
  • 「BtoBデジタルマーケティングでの活用法を知りたい」
  • 「動画コンテンツ制作のコツは?」

BtoBの動画コンテンツ制作にはBtoCとは違ったコツがあり、それを理解していないと効果的な動画コンテンツを制作することはできません。

本記事では、BtoBデジタルマーケティングにおける動画コンテンツの活用例と動画制作のコツをご紹介していきます。

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目次

動画コンテンツ市場は拡大し続けている

近年のスマホの進化やインターネット環境の発展、さらにはYouTubeやInstagramなどのプラットフォームでの動画コンテンツの増加など、さまざまな理由で動画コンテンツ市場が拡大しています。さらに、個人でもハイクオリティの動画コンテンツを制作できる方が増加していることからも、今後も動画コンテンツの勢いは止まらないことは容易に想像できるでしょう。

この動画コンテンツ市場の拡大はビジネスシーンにも大きな影響を与えており、今までの動画コンテンツはテレビCMやネット広告など「BtoC」に使用されることが一般的でしたが、昨今のビジネスでは企業に向けたマーケティング、つまり「BtoB」の現場においても非常に高い効果を発揮しているのです。

BtoBデジタルマーケティングの動画コンテンツ活用例

BtoBデジタルマーケティングにおいての動画コンテンツ活用例は下記の3つです。

  • 営業活動
  • オンラインセミナー/Webセミナー(リアルタイム配信)
  • オンラインセミナー/Webセミナー(録画配信)
  • 動画広告

それぞれの活用例について詳しくご紹介していきます。

1.営業活動

BtoBの営業は対面での商談を想像する方も多いかもしれませんが、コロナ禍によって対面営業が難しくなっている昨今では、動画コンテンツを用いたオンラインでの営業活動が増えているのです。

動画コンテンツを使用することによって、個々の営業スキルによって商談の結果や内容に差が出にくくなりますので、相手に自社商品やサービスの魅力を分かってもらいやすくなります。また、例えばメールマーケティングで配信する一つのコンテンツとしても有用で、自社に興味を持ってくれた企業担当者に商品やサービスの説明を行ったり、実際の導入事例を紹介することで購入を検討してもらいやすくなります。

展示会などのオフラインイベントにおいてもブースの展示要素として動画コンテンツは活用でき、参加している大勢の企業担当者に効率的にアピールすることが可能です。

2.オンラインセミナー/Webセミナー(リアルタイム配信)

リアルタイム配信のオンラインセミナー(Webセミナー)において動画コンテンツを活用することで、セミナー当日の動きを変化をつけることができ、自社の商品やサービスの内容・活用法がより相手に伝わりやすくなります。

オンラインセミナー(Webセミナー)は対面イベントよりも情報が限定され、基本的にはスピーカーのカメラ映像とプレゼン資料のみが発信されます。どこでも気軽に参加できるメリットがある一方、リアルイベントでは重要な要素となる「講演者の身振り手振り」「会場の雰囲気」といった要素を伝えることが難しくなります。現地に参加しているときの「一定の緊張感」も感じにくいため、ながら作業で集中力が低下しやすい傾向があります。

そこで講演中に「アニメーション動画」「大人数が登場するストーリー動画」などの動画コンテンツを用いることで雰囲気や目線が変わり、プレゼンの中で「変化」や「緩急」が生まれやすくなります。商品やサービスに対して深堀しやすくなり、結果的に良質な視聴体験につながります。

3.オンラインセミナー/Webセミナー(録画配信)

「リアルタイム配信」は当日に講演者がセミナーシステムにログインして生放送を行いますが、それとは異なる方法として、予め収録したセミナー動画を配信する「録画配信」のスタイルがあります。録画配信は内容が変わらない定期的なセミナーや、多くの講演者が出演するイベントに向いており、オンラインセミナー(Webセミナー)の運営を効率化することが可能です。

基本的な流れとしては、事前にセミナーを収録し編集を行い、当日はその動画コンテンツを配信することで商品やサービスの内容を伝えます。参加者からの質問に対しては、実際にチャットやQAセッションで担当者が質疑応答することで、リアル配信と同様の効果をもたらすことが出来ます。

配信用の収録動画は何度も修正ができるため、プレゼン内容や講演時間を確実に担保することができます。講演者のPCトラブルや接続不良といった想定外のトラブルも回避することができます。当日は動画配信と質疑応答を行うだけですので、セミナー当日に自社で必要な人員稼働を最小限に押さえたセミナー開催が可能です。

録画配信セミナーはMAツール(マーケティングオートメーション)を組み合わせて自社のセミナー活動を効率化することが可能になるため、BtoBデジタルマーケティングのリード獲得やリード育成で現在注目が高まっているセミナー開催方法です。

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4.動画広告

不特定多数の企業にアプローチしたい場合は、YouTubeなどのプラットフォームやInstagramやTwitterなどのSNSに動画広告を出稿することも効果的な戦略です。

例えばYouTubeでは、動画を再生した際に強制的に再生される「広告動画」を表示することが可能です。一定時間以上再生されないとスキップができないため多くのユーザーにアプローチが可能ですが、広告内容によってはマイナスイメージを持たれる可能性があり、コンテンツは慎重に検討する必要があります。

BtoBデジタルマーケティングの動画コンテンツ制作のコツ

BtoBデジタルマーケティングにおいて動画コンテンツを制作するときのコツは下記の4つです。

  • ターゲットを明確にする
  • 動画コンテンツの品質にこだわる
  • 短い動画で簡潔にする
  • 決裁者を意識する

それぞれのコツについて詳しくご紹介していきます。

1.ターゲットを明確にする

動画コンテンツ制作においても、ターゲットを明確にすることは非常に重要です。動画を配信するペルソナを設定してターゲットを明確にすることで、ニーズに合わせた動画制作や配信先の選定などを決めやすくなります。

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2.動画コンテンツの品質にこだわる

先ほどもお伝えしたように私たちの身近には動画コンテンツが溢れていますので、動画制作に知識のない人にでもある程度はクオリティの高い動画か低い動画かを判断することができます。ですので、動画コンテンツを外注する場合には、個人・法人問わずにしっかりとした技術をもった動画編集のプロに依頼することが必要です。

BtoBにおいて低クオリティの動画コンテンツを使用してしまうと、「この程度のクオリティを採用する会社なのか」と会社全体の印象が悪くなってしまう恐れもあるので注意しましょう。

3.短い動画で簡潔にする

動画コンテンツに内容を詰め込んでしまい数十分の動画になってしまうこともありますが、2.3分ほどで短くまとめることが理想的です。短い動画コンテンツにすることで、よりピンポイントに訴求することもできますし、相手の集中が途切れにくくなります。

もし動画コンテンツが長くなってしまいそうなのであれば、シリーズに分けてひとつの動画は数分に収めるべきでしょう。

4.決裁者を意識する

BtoBでは、企業担当者と決裁者が異なる場合が多いですので、いくら企業担当者に好印象でも、決裁者の承諾が得られなければ購入してもらうことができません。

ですので、企業担当者はもちろんのこと、決裁者にも好印象を得られるような動画コンテンツ作りが求められます。

まとめ

この記事では、BtoBにおける動画コンテンツの活用例と動画制作のコツをご紹介していきました。

これからさらにBtoBにおいても動画コンテンツの需要が高まる可能性が非常に高いので、今のうちから競合他社よりも一歩進んだ動画コンテンツを駆使したマーケティング戦略を行ってみてはいかがでしょうか。

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