顧客視点で価値を届ける「コンテンツマーケティング」とは?

顧客視点で価値を届ける「コンテンツマーケティング」とは?

インターネットが身近になったことで情報獲得の手段が増え、売り込み(プッシュ型)の営業や広告に対する嫌悪感が高まっている昨今、ユーザーに対する情報発信として注目されているのが「コンテンツマーケティング」です。

  • 「コンテンツマーケティングとは?」
  • 「コンテンツマーケティングのメリットとは?」
  • 「コンテンツマーケティングとオウンドメディアの違いとは?」

本記事では、コンテンツマーケティング初心者に向けて「コンテンツマーケティングとは?」を説明します。コンテンツマーケティングの全体像を把握できますので、是非参考にしてください。

目次

コンテンツマーケティングとは?

コンテンツマーケティングとは、顧客(ユーザー)視点で価値あるコンテンツを発信するマーケティング手法です。企業目線でのサービス売り込みではなく、ユーザー視点でのお役立ち情報や課題解決方法にフォーカスしたコンテンツを発信します。

BtoBのコンテンツマーケティングでは、コンテンツを通した継続的な関係性構築によって自社の「ファン」になってもらうことで、問い合わせ獲得やリピート購入といった企業の利益につなげていくことを目的としています。企業側からの売り込み型の営業や広告配信に対するユーザー側の違和感や嫌悪感が高まっている昨今、ユーザーとの良好な関係性の構築を目指すコンテンツマーケティングは、実行価値の高い施策として注目されています。

コンテンツマーケティングで活用される「コンテンツ」は幅広く、ブログ記事や動画などのWeb上のコンテンツをはじめ、カタログやニュースレターといった物理的なコンテンツなど、オンライン/オフラインを問わずにあらゆるものが「コンテンツ」となります。コンテンツを増やしやすい、コンテンツを届けやすい、効果を可視化しやすいといった理由から、現在のコンテンツマーケティングはオンラインを中心に展開するケースが多く、デジタルマーケティングとも相性の良い手法となります。

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コンテンツマーケティングのメリット

コンテンツマーケティングには以下のような代表的なメリットがあります。

  • 売り込みではない情報提供により、ユーザーから信頼されやすい
  • ユーザーと良好な関係性を築くことで、再購入やサービス継続率に貢献する
  • 作成したコンテンツは資産となり、拡散や再利用ができる

質の高いコンテンツ体験を受けたユーザーは、コンテンツ提供元に対して「信頼できる企業」「役立つ情報が多い」といった好印象を持ち、ユーザーと企業との間に信頼関係が生まれるようになります。より多くのユーザーと良い信頼関係を構築することで、企業側のビジネスの拡大を図れることがことがメリットです。

コンテンツマーケティングの流れ

コンテンツマーケティングは一つのコンテンツだけではなく、複数のコンテンツを準備して中長期的な視点で発信活動を行うマーケティングとなります。なにかのコンテンツに触れたユーザーに対して、後日また別のコンテンツを体験してもらい、徐々にコンテンツ提供元に対する興味・関心を醸成していくことで、結果的に企業が販売したい商品購入につなげていくことが可能になります。

コンテンツマーケティングの展開のためには、大まかに以下の工程が存在します。

  • 制作:有益なコンテンツを制作する
  • 発信:ユーザーにコンテンツを提供する
  • 継続:徐々にユーザーの購買意欲を高める
  • 行動:企業側に対するユーザーアクションが発生

上記のうち、「発信」「継続」「行動」の工程においては、ユーザーに合わせてマーケティングアクションの自動化を行う「MAツール」を活用することで効率化していくことが可能です。

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「コンテンツマーケティング」と「オウンドメディア」の違い

企業が運営するブログやWebサイトのように、自社内で情報を蓄積していくコンテンツは「オウンドメディア」や「ストック型メディア」と呼ばれます。Web上で発信された記事やブログは、企業側で自主的に削除しない限り、オンライン上に蓄積されていきます。

オウンドメディアはコンテンツの集約先として相性がよく、コンテンツマーケティングの中核となっています。SEO対策を行ったオウンドメディアはグーグル検索エンジンからの評価も得やすいため、集客効果も期待できます。

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コンテンツマーケティングとオウンドメディアは性質や目的が混在されがちですが、コンテンツマーケティングはコンテンツ中心の「マーケティング活動」を指し、オウンドメディアは自社で所有する「Webサイトや媒体」を意味します。オウンドメディアも一つの「コンテンツ」であるといえます。

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まとめ

コンテンツマーケティングは、ユーザーのコンテンツ体験を通して、新たな商談やリピート購入といった企業の利益につなげていくマーケティング活動です。企業目線の売り込みよりも自然な形で引き合いの獲得を目指す取り組みです。

これまでの内容を具体的なマーケティング活動に置き換えると、コンテンツマーケティングは以下のような流れで実施されます。

  • お役立ち情報を集めた「オウンドメディア」を開設する
  • 定期的に「ブログ記事」をサイトに追加する
  • 検索や広告によってユーザーが「ブログ記事」を閲覧する
  • 「ブログ記事」に魅力を感じたユーザーが、企業の「メールマガジン」に登録する
  • 「メールマガジン」を通して、新着記事や関連サービス情報を発信する
  • ユーザーの購買意欲が高まったタイミングで、問い合わせなどのアクションが発生する

上記の例で「」で囲ったものはすべてコンテンツです。コンテンツマーケティングは「コンテンツの量」も必要不可欠ですが、ある程度のコンテンツ量を確保できた後は「コンテンツの質」を追求することが最重要です。

コンテンツマーケティングに取り組む際、本記事の内容が参考になれば幸いです。

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