SEO対策とは?初心者向けにわかりやすく解説
自社サイトへの集客強化の代表的な方法の一つが、検索エンジンからWebサイトへの流入を強化するの「SEO対策」です。
- 「SEO対策とは?」
- 「SEO対策で重要なことは?」
- 「検索順位の仕組みとは?」
本記事では、BtoBマーケティングのオンライン集客に欠かせないSEO対策の概要と抑えておくべきポイントについて、初心者向けに解説します。
⇒【施策20選】BtoBデジタルマーケティングとは?基本となる6つのステップ
SEO対策とは?
SEOとは「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)」の略称です。検索エンジンは、Web上のコンテンツをロボットで随時検査して評価を行います。そして、世界中のWebサイトを検査し「読者に求められる記事」を検索結果の上位に表示しています。
「SEO対策」とは、検索エンジンへの対策のことで、簡単に述べると「上位検索されるための工夫」と言い換えることができます。
SEO対策=Google対策!?
検索エンジンの中では、Googleが1番のシェアを誇っています。最新のデータではなんと92.07%と圧倒的な状況となっています。日本ではYahooも有名ですが、YahooはGoogleの検索技術を利用しており、どちらの検索エンジンで検索しても似た検索結果が表示されます。つまり、「SEO対策」と言えば実質的にGoogleの検索エンジン最適化を意味します。
Googleは「ユーザーに対し良質で価値ある情報を提供し、検索エンジンに正しく内容を伝える」という基準を満たしたコンテンツを、検索結果の上位に表示しています。「ユーザーファースト(ユーザー第一)」で記事を作成し、検索エンジンに正しく伝えることが「GoogleのSEO対策」ということになります。検索上位を狙う上で、このGoogleの考え方は最も重要です。
ユーザーファーストを考えたコンテンツづくりでは、以下を意識する必要があります。
- ユーザーの検索意図を満たし、わかりやすくて満足できるコンテンツ
- 検索エンジンが認識しやすい文章構造
素晴らしい中身のコンテンツでも、検索エンジンが認識しにくい文章構造では、検索上位は取れません。2つの観点を忘れることなく、コンテンツ作成を行う必要があります。
Googleが述べる3つの評価基準
「ユーザーファースト」を意識する上で、Googleが最重要としている項目が存在します。
- 専門性
- 権威性
- 信頼性
例えば「医学についてのコンテンツ」を作成する場合、一般的な人が書いた趣味のブログよりも、医師が書いた記事のほうが信頼できるということはイメージしやすいと思います。このようにユーザーが最も信頼できるコンテンツという判断基準で、専門性や権威性も問われるようになっています。
特に厳しい評価基準の「YMYL」とは?
SEO対策で「YMYLは避けるべき」という話を聞いたことがあるかもしれません。「YMYL」とは、「Your Money Your Life」の略称で、お金や生活に関するテーマのことです。例えば前述の「医学についてのコンテンツ」は、命に関わるテーマです。
このYMYLには、Googleは他のテーマと比較すると厳しい評価基準を課しています。SEO対策において、YMYLのテーマでは専門家によって発信されるコンテンツであることが第一条件となり、アフィリエイト目的の個人ブログはほぼ上位表示されません。
YMYLには以下のようなものがあり、命や健康に関わる全ての内容がYMYLです。
- 最新のニュースや国際問題について
- 法律や政治について
- 医療や医薬など健康に関わるもの
- 保険や金融など財産に関わるもの
- 人種や宗教に関わるもの
BtoBマーケティングでYMYLのテーマを扱う際は、他のSEOテーマとは異なるWeb戦略が必要になります。
SEO対策に欠かせないツール
SEO対策では分析と改善を継続していく必要があり、マーケティングツールの利用は必須です。多くの企業では、主にGoogleが提供している以下のツールが利用されており、これらは無料で使用することができます。
- Google Search Console
- 自社Webサイトがグーグルからどう認識されているか判断できるツール
- インデックス情報や、モバイルフレンドリーチェックが可能
- Google Analytics
- Webサイト上でのユーザーの行動分析が可能なツール
- どのような経路でWebサイトへ流入し、どのページに移動したのかなどを分析可能
これらのツールを軸として、より簡素化されたSEO対策ツールや、AIなどを活用した独自機能を持つSEO対策ツールを併用するケースもあります。
Googleのツールは機能・コストともに非常に優れていますが、使いこなすためには一定の専門知識が必要になります。そのため、BtoBマーケティングでは外部の専門家にSEO対策を依頼するケースが考えられますが、その際にはツールのデータ共有が必要になります。その手順については、こちらの記事を参照してください。
⇒【Googleのデジマツール】アナリティクス・サーチコンソール・Google広告に外部ユーザーを追加する方法
SEO対策に必須のドメインパワー
Googleは一つの記事だけではなく、サイト内の他のコンテンツの評価を含めて、検索キーワードの順位決定を行います。サイト全体のSEO評価を合計した指標は「ドメインパワー」と呼ばれています。そのため、サイト全体でSEO対策を効果的に取り組むことが重要になります。
具体的には、ここまで述べた内容を踏まえた「内部施策」に加えて、サイト全体のドメインパワーを向上させるための「外部施策」を検討します。
- 内部施策:自社サイトの内部でコンテンツの質を向上させる取り組み
- 外部施策:被リンクを獲得するための工夫
内部施策では、「コンテンツ自体の品質向上」「サイト内部での適切なリンク」「検索エンジンに正しく評価してもらう施策」を考慮します。
一方で外部施策では、「被リンク」の獲得を意識します。被リンクとは、自社以外のサイトからリンクを張ってもらうことです。有用なコンテンツとして紹介してもらい被リンクを獲得することでドメインパワーが向上し、サイト全体でのSEO順位が向上しやすくなります。
まとめ
SEO対策とは、Googleの検索エンジンに対する対策のことです。検索上位を取得するための工夫と言い換えても問題有りません。「専門性」「権威性」「信頼性」を重視し、ユーザーにとって有益な情報を提供する必要があります。
BtoBマーケティングでSEO対策が成功している企業は、自社サイトが上位表示されることでより多くのユーザーに自社の存在を認知してもらうことができます。
本記事の内容を参考に、是非SEO対策に取り組んでみてください。