Zohoの各アプリで使えるフォーム機能を比較|CRM・Survey・Campaigns・LandingPageのフォームの違いと使い分け方

Zohoの各種アプリケーションには、Zoho CRM、Zoho Campaigns、Zoho Survey 、Zoho LandingPageなど、フォームを作成できるアプリが複数あります。いずれもフォームを作って公開し、回答を集めるといった基本的な機能を備えているため、「フォームを作りたいけれど、どれを使えばよいのかわからない」と迷う方もいるのではないでしょうか。

本記事では、Zohoの主要なフォーム作成機能を目的別に整理し、それぞれがどのような場面に向いているのか、選ぶ際の考え方とあわせてご紹介します。

目次

フォーム作成機能の選び方

Zohoの各アプリは、もともとの役割が異なります。Zoho CRMは顧客情報の管理、Zoho Campaignsはメールマーケティング、Zoho Surveyはアンケート、Zoho LandingPageはランディングページ制作が中心です。それぞれの業務の入り口としてフォームが用意されているため、同じ「フォーム作成機能」でも、向いている用途や回答後の処理が異なります。

フォームを選ぶときは、「どのフォームが一番高機能か」ではなく、「集めた情報をどこに蓄積し、その後どう活用するか」まで考えることが大切です。複数のフォームを使い分ける場合も、単に機能だけを比較するのではなく、情報の流れ全体を見ながら設計すると選びやすくなります。

ここからは、各アプリで利用できるフォームの特徴や注意点をご紹介します。それぞれ「どこに情報が蓄積され、フォーム送信後にどう活用できるのか」という視点で整理すると、違いがつかみやすくなります。

各アプリで使えるフォーム機能の特徴

Zoho CRM

特徴

Zoho CRMのWebフォームは、問い合わせや資料請求など、CRMに残したい情報を集める入口として使いやすい機能です。フォームから送信された内容を、そのままZoho CRMに登録できるため、見込み客や顧客情報をCRMに集約したい場合に向いています。

また、Zoho SalesIQと組み合わせることで、フォーム送信をきっかけに、それまで匿名だったWebサイト訪問者を氏名やメールアドレスと紐付ける「実名化」がしやすくなります。これにより、フォームの送信情報と、それまでのWebサイト上の訪問履歴を関連付けて管理できます。

Zoho CRMのフォーム作成画面

確認しておきたいポイント

CRMフォームで使う項目は、基本的に格納先となるCRMのタブにある項目が前提です。そのため、氏名、会社名、メールアドレスなど、CRMで継続して管理したい汎用的な情報を集める用途には向いています。一方で、「参加日はいつですか?」「同伴者は何人ですか?」のように、フォームごとに設問内容を柔軟に変えたい場合や、回答結果を細かく集計・分析したい場合は、他のアプリもあわせて検討するとよいでしょう。

活用シーン例

  • 問い合わせや資料請求者の情報をCRMへ直接登録したい
  • フォーム送信後の情報を、そのまま営業活動や顧客管理に活用したい
  • フォーム送信者とWebサイトの訪問履歴を紐付けて管理したい

Zoho Campaigns

特徴

Zoho Campaignsの登録フォームは、メルマガ登録や資料請求など、フォーム送信をその後のメール配信につなげたい場合に向いています。フォームから登録された情報をもとにメールを配信できるため、見込み客や顧客との継続的なコミュニケーションの入口として活用できます。

また、Zoho Campaignsの自動化ワークフローと組み合わせれば、フォーム送信をきっかけに、その後のフォローメールなどを自動化することも可能です。たとえば、資料請求フォームを送信した人に資料のダウンロードリンクを自動送信するといった運用が考えられます。

フォーム送信をトリガーにしたワークフローの具体的な設定方法については、以下の記事で解説していますので、こちらも併せてご参照ください。

Zoho Campaignsで作成したフォーム例               Zoho Campaigns 自動化ワークフロー画面

確認しておきたいポイント

一方で、複雑な設問を作成したり、回答結果を細かく集計・分析したりすることを主な目的としたフォームには向いていません。また、CRMへの登録やWebサイトの訪問履歴との紐付けを重視する場合は、Zoho CRMのWebフォームを入口にして、必要な情報をZoho Campaignsへ連携する方法も考えられます。

そのため、Zoho Campaignsのフォームは、「どのような情報を集めたいか」だけでなく、フォーム送信後にどのようなメールコミュニケーションにつなげたいかという視点で選ぶとよいでしょう。

活用シーン例

  • メルマガ登録フォームを作りたい
  • フォーム送信後にフォローメールや継続的なメール配信を行いたい
  • フォーム送信を起点にメールマーケティングを自動化したい

Zoho Survey

特徴

Zoho Surveyは、アンケートの作成から回答の集計・分析までを行えるアプリです。質問数が多い場合や、回答内容に応じて質問を出し分けたい場合など、詳しく情報を収集したいフォームに向いています。

たとえばセミナーの申し込みでは、氏名や連絡先はCRMで継続して管理したい一方、「参加日はいつか」「興味のあるテーマは何か」といった情報は、必ずしもCRMに残しておく必要がないケースもあります。Zoho Surveyで回答を集め、必要な項目だけをCRMへ連携することで、CRMに保存する情報を整理しやすくなります。また、回答内容に応じて、次に表示する質問を変えることもできます。たとえば、「同伴者あり」と回答した人にだけ「同伴者は何人ですか?」という質問を表示するなど、回答者に合わせたフォームを作成できます。

Zoho Surveyのフォーム作成画面

確認しておきたいポイント

Zoho Surveyはアンケートの収集や分析には向いていますが、Webサイトの訪問履歴との紐付けを重視する場合は注意が必要です。Zoho Survey もZoho SalesIQ と連携でき、アンケートの回答者情報と Web サイト上の訪問者情報を関連付けて把握することができます。また、SalesIQ を通じてアンケートを案内し、顧客の満足度やニーズ、商品への興味などを収集するといった活用も可能です。

ただし、Zoho Survey はあくまでアンケートの収集・分析を中心としたアプリであり、Survey単体で見込み客や商談を継続的に管理し、営業活動を進めるためのアプリではありません。 アンケート回答をCRMへ登録することは連携によって可能ですが、その後の見込み客管理や営業活動、商談管理までつなげたい場合は、Zoho CRMと組み合わせる必要があります。そのため、アンケート回答やWebサイト上の行動を営業活動にも活用したい場合は、Zoho CRM、Zoho Survey、SalesIQを組み合わせるなど、目的に応じた設計が必要になります。

活用シーン例

  • 満足度調査やアンケートを実施したい
  • 条件分岐を使って、回答者に応じた質問を表示したい
  • 回答を集計・分析し、傾向を把握したい

Zoho LandingPage

特徴

Zoho LandingPageは、LPの作成からフォームによるリード獲得までをまとめて行いたい場合に向いています。広告やセミナーなどのLPを作成し、そのページ内にフォームを設置して、申し込みや問い合わせを受け付けるといった使い方ができます。

Zoho CRMと連携すれば、LPから獲得したリードをCRMへ登録し、CRMのキャンペーンと紐付けて管理することもできます。また、UTMパラメータなどの情報をCRMへ連携できるため、どの施策や流入元から獲得したリードなのかを把握する運用にも活用できます。たとえば、「広告からLPへ誘導する → フォームから申し込んでもらう → 獲得したリードをCRMで管理する」といった一連の流れです。フォーム単体で情報を集めるというより、LP施策の中でリードを獲得するための入口としてフォームを使いたい場合に適しています。

Zoho LandingPageの画面イメージ

確認しておきたいポイント

Zoho LandingPageはLPからのリード獲得に適していますが、アンケートのように多くの設問を用意したり、回答結果を詳しく集計・分析することが主な目的であれば、Zoho Surveyなど他のアプリもあわせて検討するとよいでしょう。

「LPでは申し込みに必要な情報を集め、その後の詳しい情報収集は別のフォームで行う」など、目的に応じてフォームを使い分ける方法もあります。

活用シーン例

  • 広告やセミナーのLPからリードを獲得したい
  • LPから獲得したリードや流入元をCRMで管理したい
  • LP制作とフォーム設置をまとめて行いたい

Zoho Formsという選択肢

ここまで紹介した4つの各種アプリでは要件を満たしにくい場合は、Zohoのフォーム作成に特化したアプリ「Zoho Forms」も選択肢になります。Zoho Formsについては、以下の記事で詳しく紹介していますので、こちらも併せてご参照ください。

設問や入力項目をより柔軟に設計したい場合など、CRMのWebフォームだけですべてを実現しようとせず、目的に応じて使い分けることが大切です。 CRMで継続して管理したい情報と、そのフォームで収集できればよい情報を分けて考えると、必要以上にCRMの項目を増やさず、フォームの設計も整理しやすくなります。

Zoho CRM Plus/Zoho Oneの活用

Zohoは、1つのアプリですべてを完結させるのではなく、目的に応じて複数のアプリを組み合わせて活用できる点も特徴です。これまで紹介した各アプリは単体でも利用できますが、Zoho CRM、Zoho Campaigns、Zoho Survey、Zoho LandingPageは、主要なZohoアプリをまとめて利用できるパッケージプラン「Zoho CRM Plus」に含まれています。また、Zoho Formsは「Zoho One」に含まれています。

そのため、たとえば「自社サイトから問い合わせのあった見込み客情報はCRMフォーム」「アンケートはSurvey」「メール配信につなげるフォームはCampaigns」といったように、目的に応じて役割を分けることもできます。「それぞれのアプリに何を任せるか」という視点で考えると、使い分けを整理しやすくなります。まずはデータ収集やCRMへの登録など、優先度の高いところから始めて、必要に応じて活用するアプリを増やしていける拡張性の高さも、Zohoの特長のひとつです。

まとめ

Zohoでフォーム作成を検討する時には、Zoho CRMのフォーム作成機能だけが選択肢とは限りません。CRMへの直接登録を重視するならZoho CRM、アンケートの収集・分析ならZoho Survey、メール施策につなげるならZoho Campaigns、LPからリードを獲得するならZoho LandingPageというように、目的に応じて使い分けることができます。より柔軟なフォーム設計が必要な場合は、Zoho Formsも選択肢になります。

フォームを選ぶうえでまず考えたいのは、「どのアプリで作るか」よりも、「何のために情報を集め、その後どう活用するか」です。目的に合ったフォームを選び、必要に応じて複数のZohoアプリを組み合わせられる点も、Zohoの特長のひとつです。

バディマーケティング株式会社では、Zoho各種アプリを活用した営業支援に加え、デジタルマーケティングのコンサルティング・施策実行まで一貫して支援しています。「自社の場合はどのように設計するのが最適かわからない」「複数のZohoアプリをどう組み合わせればよいか迷っている」など、導線設計の整理から顧客情報を活用したマーケティングまで、お困りごとがあればお気軽にご相談ください。

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