効果1:施策とツールの役割を明確化し、迷いのない運用を実現
効果2:アプローチの自動化で、継続的な顧客接点を創出
効果3:Web行動を可視化し、営業の精度とタイミングを最適化

活用したサービス
●伴走型コンサルティングサービス
●Web接客ツール「Zoho SalesIQ」
●メール配信ツール「Zoho Campaigns」
●Webサイト制作ツール「Zoho Sites」
ストーバー・ジャパン株式会社
設立:1934年(ドイツ本社)
業種:製造
URL:https://www.stober.jp/

ドイツに本社を置くSTOBERグループの日本法人。高精度な遊星歯車減速機、直動システム、サーボモータ駆動ソリューションを提供するグローバルメーカー。日本法人では、減速機・サーボモータ・ラックアンドピニオンを組み合わせたトータル提案を強みとし、機械設計・設備開発・自動化技術を支える製造業顧客に向けた高性能ソリューションを提供している。
※本事例の内容は、公開日(2025年10月)時点の情報です。
導入の背景
ドイツに本社を持つグローバルメーカー・STOBERグループの日本法人として、高精度な減速機やラックアンドピニオンなどを組み合わせたトータルソリューションを提供するストーバー・ジャパン株式会社。業務アプリ群「Zoho One」の活用を進めてきたが、Webを活用した新たな商談創出施策の重要性が年々高まっていた。課題解決のパートナーとして、Zohoとマーケティングの両方に精通するバディマーケティングを選定。各施策の全体像と優先順位を可視化した「マーケティング設計図」を策定し、次に打つべき施策が一目で把握できる状態に。また、各Zohoアプリの役割を整理し、資料請求〜メール配信〜Web接客までを一貫して連動させる導線を構築。自社Webを起点とした“回るマーケティングの仕組み”が確立され、効率的に商談を生み出せる体制が本格的に動き出した。
理想のマーケティングを阻む3つの課題
施策の設計図が
描けていなかった
展示会、メール配信、自社Webでの情報発信など、個別の施策には取り組んでいたものの、それらをどう顧客化するかという全体設計が欠けていた。結果として部分最適にとどまり、継続的な成果に結びつきにくかった。
Zohoアプリの使い分けが
整理されていなかった
Zoho Oneで多彩なアプリを利用できる環境は整っていたが、それぞれの役割や機能の違いが明確でなく、判断に迷う場面が多かった。特に、複数のアプリで似た機能がある場合、どれを使うべきか判断しづらかった。
リード育成から
商談化までの仕組み不足
Web経由で資料請求や問い合わせからのリードは一定数得られていたが、その後の継続的な接点づくりや商談創出にはつながっていなかった。顧客を深掘りする仕組みがなく、アプローチの最適化ができていなかった。
伴走型コンサルティングサービスのユーザーベネフィット
マーケティング施策に“地図と筋道”が生まれた

これまで頭の中にあった施策構想が「マーケティング設計図」として可視化され、次に何をすべきかが明確化。言語化・図式化のプロセス自体が理解と納得感を高め、施策の実行スピードと精度が大きく向上した。
業務目的に合わせたツール活用方針の確立

「何ができるか」ではなく「業務の中でどう使うか」に視点を絞って整理を進めたことで、Zoho Oneに含まれる各アプリの役割を確立。機能が業務プロセスと自然に結びつき、ツール活用のムダや混乱が解消された。
マーケティング全体を見据えた柔軟な支援体制

Zoho支援にとどまらず、Google広告やSEO対策、アクセス解析まで含めた全体最適の視点で施策を設計・実行。ツールの枠を超えた支援により超えた支援により、運用判断の精度とスピードが向上し、安定的に成果を出せる体制が整った。
バディマーケティングの選定理由
「商談化のためのマーケティング支援」に強みを持つZohoパートナーだったこと
ストーバー・ジャパンがバディマーケティングを知ったのは、Zoho社とバディマーケティングの共同セミナーへの参加がきっかけだった。そこで紹介された支援スタイルは、「何から手をつけるべきか」で悩んでいた当時の課題に重なり、「この会社なら一緒に進められる」という強い共感を得て、正式な依頼につながった。
決め手となったのは、単なるツールの操作支援ではなく、マーケティング全体の戦略設計から施策実行、そして仕組み化まで一貫して支援できる点にあった。ツールの導入・運用支援会社の多くは、商談化後の顧客管理やメルマガ配信といった“個別機能の使い方”に終始する中、バディマーケティングは「どのように成果に結びつけるか」という観点から提案を展開。特に、自社Webを起点とした集客〜商談化のプロセスを構造化・可視化する力は、当時のストーバー・ジャパンにとって不可欠な支援だった。
お客様インタビュー

手段から考えるのではなく、“まず目的を明確にすること”の大切さを、バディマーケティングさんとの取り組みを通じて実感しました。今ではZohoを活用した営業やマーケティングにも、迷いなく取り組めています。
ストーバー・ジャパン株式会社
代表取締役
安達 治 氏
“展示会頼み”からの脱却。自社Webを起点にした集客導線づくり
当社の営業スタイルは、顧客の用途や課題を丁寧にヒアリングし、専用の計算ソフトで条件を整理したうえで最適な製品を提案するコンサルティング型の提案営業です。製品型番を選んで注文するような定型的な営業とは異なり、まず私たちの存在や価値を知っていただくところからスタートします。
これまでは展示会への出展や広告サイトへの出稿を軸に見込み客との接点を築いてきましたが、蓄積されるリードの質に課題を感じる場面が増えてきました。そうした中で自社による情報発信の必要性を強く意識するようになり、ちょうどコロナ禍も重なったことをきっかけに、Webを活用した集客に本格的に取り組み始めました。
とはいえ、個々のマーケティング施策は存在していたものの、それぞれが断片的で、全体像が見えず「何から手をつけるべきか」がわからない状態が続いていました。そんな時に出会ったのが、Zohoとマーケティング支援の両方に強みを持つバディマーケティングさんでした。参加したセミナーでのプレゼンテーションを通じて、Zohoの設定支援にとどまらず、マーケティングの実務や戦略レベルの課題にも伴走してくれる姿勢に惹かれ、正式に支援をお願いすることにしました。
施策が“設計図”でつながり、実行への道筋が明確に
当社ではすでにZoho Oneを導入しており、2019年からCRM、Books、Inventory、Analytics、Projectsといったアプリを順次活用してきました。最近ではWorkDrive、Campaigns、Sitesなども追加し、業務のデジタル化をさらに進めている段階でしたが、アプリの数が多いぶん、「どのツールを何の目的で使うのか」に迷う場面も多くありました。


その中で印象的だったのが、バディマーケティングさんと何度も「やりたいことは何か?」という問いに立ち返りながら進められたことです。目の前の設定作業に振り回されるのではなく、「なぜこの施策を行うのか」「どう成果につなげていくのか」といった本質的な目的から出発できたことで、迷わず優先順位を定め、現実的な体制づくりへとつなげることができました。
また、Zoho Oneに含まれる各アプリについても、「ここはCampaignsで対応する」「この管理はCRMで行う」といった役割分担が整理され、日々の運用もスムーズに進められるように。その結果、頭の中で描いていた構想が「マーケティング設計図」として可視化され、施策の実行フェーズへの移行が一気に加速した感覚があります。

SalesIQ導入で、Web行動の可視化と顧客理解が進化
今回の取り組みでは、新たにZoho SalesIQを導入しました。これにより、「誰がいつWebサイトを訪れ、どのページをどれくらい閲覧したか」といった情報をリアルタイムで把握でき、顧客の行動や関心の傾向が可視化されました。
SalesIQはメルマガ配信ツールのZoho Campaignsと連携させており、見込み顧客のWeb閲覧履歴とメール開封履歴を特定。接触コンテンツとタイミングをもとに、最適化されたアプローチができるようになっています。
ヒアリング起点の営業スタイルとの相性も良く、検討フェーズに応じたアプローチ設計にもつなげられています。「誰が訪問したか」だけでなく、「どのように関心を深めているか」までが見える化されたことで、Web活用の手応えも一層高まっています。
Zoho支援を超えた“マーケケティング全体最適化”の成果
今回はZohoツールの活用にとどまらず、デジタルマーケティング全般にわたる幅広い支援を受けることができました。たとえばSEOでは、ページの公開・非公開を繰り返した影響で評価が新しいページに引き継がれず検索順位が低下。そこでURL構造とリダイレクトを見直した結果、キーワードAは「71位 → 1位」、キーワードBは「42位 → 5位」と、いずれも大幅に改善しました。
また、Zoho Sitesで構築したWebサイトでは、Google広告の仕様に合わず広告出稿が停止されるトラブルも発生しましたが、ツールと広告の両面を理解したうえでの的確な対応により迅速に復旧。一般的なツールベンダーでは対応が難しい領域まで踏み込んだサポートは、自社だけでは気づけなかった課題の解決につながり、大きな成果と安心感をもたらしました。
少人数でも持続可能な体制へ。今後はSalesIQの活用も加速
当社はマーケティング専任の担当者が置かれる体制ではありませんが、今回の取り組みを通じて、限られたリソースでも実行可能な「成果につながる仕組み」が少しずつ形になってきました。リード獲得からアプローチまでの流れが明確になり、やるべき業務に集中しやすい環境も整いつつあります。
今後は、実務起点での改善を継続しながら、SalesIQのチャットボット機能などもさらに充実させて、より効率的に成果を積み上げられる体制づくりを進めていきます。
限られたリソースでも成果を出す「Zoho SalesIQ + Campaigns + Sites」活用術
Zoho SalesIQでWeb行動を可視化し、ホットリードを把握
Zoho SalesIQを導入し、Webサイト上の訪問者が「いつ・どのページを・どれだけ閲覧したか」といった行動履歴を可視化。資料請求などで取得したメールアドレスと連携し、実名ベースで閲覧履歴や検討フェーズの可視化を実現。アプローチの最適化に活用されている。

Zoho Campaignsでメール施策を自動化し、継続接点を強化
Webサイトの各資料請求ページにZoho Campaignsのフォームを設置し、内容に応じたステップメールを自動配信する仕組みを構築。Zoho CRMやSalesIQとの連携で取得した情報も活用し、定期メルマガを含むメール施策で顧客との継続的な接点を維持している。

Zoho Sites×最新トレンドで成果に直結するWeb運用
自社Webの構築・運用にはZoho Sitesを活用。SEOやGoogle広告、AI検索などの最新トレンドを踏まえた改善を継続的に実施することで、検索順位が「71位→1位」「42位→5位」へと大幅に改善。Webを起点とした集客導線の最適化を実現している。

ユーザー様から「Zoho」活用のアドバイス

Zohoは機能が豊富な分、「どのアプリで何をすべきか」が見えにくくなりがちです。導入時に最も大切なのは、“目的から逆算して運用設計を進めること”。自社に必要な機能を、必要なタイミングで追加コストなしで段階的に導入できるのはZohoの強みであり、高額なMAやSFAに踏み出せなかった中小企業でも、現実的なコストで営業・マーケティングのDXを実現できます。
また、専任担当者を置けない企業ほど、外部の力を借りて“加速”するのがおすすめです。当社でも「何から始めるか」「どのように取り組むか」が明確になったことで、体感的には20倍のスピード感で物事が進んだ印象です。ツール導入だけでは成果は出ません。“伴走支援”の価値を改めて実感しています。
バディマーケティング株式会社 担当者コメント
ストーバー・ジャパン様は、顧客のニーズを丁寧に引き出しながら、最適な製品構成を提案する営業スタイルを大切にされており、その価値を発揮するためのマーケティング基盤づくりが求められていました。私たちは、単なるツール導入にとどまらず、目的を明確にしたうえで施策一つひとつを整理し、“使いこなせる仕組み”として定着させるご支援を進めてまいりました。
特に印象的だったのは、安達社長ご自身が全体設計に深く関わり、限られたリソースの中でも優先順位を見極めながら、SalesIQ・Campaigns・Sitesなどのツールを着実に活用されていた点です。私たちは、その意思決定と実行を支える“伴走者”として、マーケティングとテクノロジーの両面から継続的な支援を行ってきました。
今後も、ストーバー・ジャパン様の強みをより広く、深く発揮できるようなマーケティング施策の展開をご一緒できればと考えています。

ストーバー・ジャパン株式会社様には、Zohoを活用したマーケティング強化を目的に、当社の伴走型コンサルティングサービスをご活用いただきました。バディマーケティング株式会社は、「Zoho One」をはじめとするマーケティング・営業支援ツールの導入から運用・活用定着までを一貫して支援可能です。
新規リードの獲得や継続的なリードナーチャリングなど、デジタルマーケティングに関する課題がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。